ノルマ達成のためにランドクルーザー・プラドを購入

年末のノルマを達成できず苦戦

当時T社ディーラーの八王子支店に勤めていた私は、年末の大商談会の売り上げに貢献できずにいました。上司はバカの一つ覚えのように「どうする？自分で買うか？」を繰り返します。十年以上勤めていてノルマを達成できなかったことなど殆ど無く、たまたまその月の調子が悪かっただけでこの扱い。

「ああ、買うさ！買えばいいんだろ！」遂に私の堪忍袋の緒も切れてしまいました。「ほほう、言ったな。で何を買う？」クソ、本気にしてないな。今だから言えますが、当時私は車を4台所有していました。

それには理由があります。T社の中古部に下取りで入れても安すぎて競合他社に新車販売で負けてしまう中古車。つまりほぼ値段がつかない下取り車を自分で10万円くらいで引き取っていたのです。

下取り額は、T社の査定だと5万円、N社の査定だと10万円。お客様はこの5万円の差でN社の車を買ってしまいます。ならば自分で10万で買い上げれば自社の車を買っていただける。

セールスマンとしてはやってはいけない行為なのはわかっていましたが、営業所目標やら、係目標やら、自己目標やら、やたらと目標の多いディーラー稼業。全てをクリアするためには、それなりのウルトラCが必要になります。

こうして抱え込んだ車達ですが、3月末を過ぎて所有していると税金がかかってきます。ちょうど売り頃だなという車がありました。特に売り方次第では高額で売れる車種。それが「ランドクルーザー60」です。

ランドクルーザーの可愛い顔を思い浮かべた私は、つい「ランクル・プラド」と言ってしまいました。「は～い、ランクルお買い上げ～」くそじじいのなんだかわからないテンションの叫び声が社内に響きます。お前の手柄か？拍手までわいている。

冷静だったのですが、頭にきているように見せかけて、「直販じゃないですからね！　私の業者を通します！」と捨て台詞を残して営業所を飛びだすと、普段使いのセリカダブルエックスに飛び乗り、「ランクル60」を隠してある駐車場へと急ぎました。

プラドなどの車種は一分でも早く注文書を入れないと年内納車が難しい車種だったんです。

駐車場で「ランクル60」に乗り換えた私は数分考えました。自分の持っている（取引している）業者で一番4WDに強いのは…。あ、あった！以前から四駆を欲しがっていた中古車屋が豊島区にあった！

八王子から豊島区の端までがむしゃらに走り、そこで新車の「ランクル・プラド」を契約し、乗ってきた「ランクル60」を下取りしていただきました。ディーラーの場合、取引先から新車の発注がくれば成果になります。

ほぼほぼ脅しをかけての商談でしたが、無事に「ランクル60」は40万円の値段で引き取ってもらえました。あの時の中古車屋さん、ごめんね。あれ12万円で取ってきた車なんです。

準備中

check

車を高く売りたい方は、「ナビクル」の一括査定がおすすめです。一度に最大10社の車買取業者から査定してもらうことができます。

車を売るときは、ディーラー下取りよりも買取りの方が高く売れることがほとんどです。

私がタントを査定したときは、一番高い業者と安い業者の差額が18万7,300円になり、査定サービスの中で一番の高値がつきました。ローンが残っている車、車検切れの車、廃車予定の車でも査定してもらえます。

査定額に納得できなければ売らなくてもOK。無料で利用でき、申し込みは1分でおわります。