車を買い替えるときは、「下取り」か「買取り」どちらかを選ぶことになります。何度か車の買い替えを経験されている方は、両者の違いを理解されているかもしれませんが、はじめての車買い替えで、「どちらを選べばいいのかわからない…。」という方は少なくありません。
また、今までディーラーに言われるがまま下取りで対応してきたという方は、「買取りという選択肢を知らなかった」ということも珍しくありません。ここでは、下取りと買取りの違い、それぞれのメリット・デメリットを解説いたします。
目次
下取りとは
下取りとは、車の売却と購入を同時におこない、買い替えで売る予定の車の売却金額を、新しい車の購入費用に充てる方法です。購入する車から古い車の売却代金を差し引いてもらうイメージです。
車の下取りは一般的に自動車ディーラーなど車を販売するお店が行います。
スーツなどでも「下取り」という言葉が使われますよね。下取りは、車に限った言葉ではなく「新しい商品を購入することを条件に、今まで使用していた古い商品を買取る」という意味です。
新車に買い替えるのであればであれば、多くの方はディーラーに足を運ぶとこになるかと思いますが、トヨタ系ディーラーであれば下記の4つに分かれていて、それぞれ扱っている車種が異なります。
4つのトヨタ系ディーラー
- トヨタ店……高級車(富裕層や法人向け)
- トヨペット店……ミディアムカー
- カローラ店……コンパクトカー
- ネッツ店……コンパクトカー、ミニバン
せっかく足を運んでも、購入を決めていた車種の取り扱いが無かった…。という残念な結果にならないよう行く前に電話などで確認が必要です。
「トヨタ系ならトヨタ全部の車種を扱えばいいのに!」と思われる方もいらっしゃいますが、地域によって顧客層(ファミリー、富裕層が多い少ないなど)が違いますので、すべての車種を扱うのはディーラー的に非効率なのです…。求める人が少ない車種を置いておいても意味無いですよね。
下取りのメリット・デメリット
下取りのメリット
下取りの最大のメリットは、売却と購入が一度で済むことです。
別々に手続きする必要がなくなりますので、必要書類の手続きなどを簡略化でき、納車までのスピードが早くなります。
下取りのデメリット
下取りはディーラー独自の価格表を基に、減点方式で査定を行います。社外品はマイナス査定の対象となっているため、改造次第では大きく減額されます。
例えばカーナビやETC、ホイール、マフラーなどを社外品に交換している車は、大幅な査定額ダウンを免れないでしょう。
また、人気のない車種などは、5年で下取り0円、10年10万キロ以上乗っている車は0円など評価基準がやや厳しいです。
買取りとは
買取りとは、中古車の買取りを行っている買取業者などに車を売ることです。車は購入せず「売るだけ」ということですね。買取りを中心におこなっている業者で有名なのはガリバーやアップル、ラビットなどです。
買取業者は中小業者も含めると数え切れないほどあるため、査定額を比較できることが大きな特徴と言えます。業者によっては、外車や輸入車、クラッシックカー(旧車)など特定車種の買取りに強いという特徴がある場合もあります。
買取りのメリット・デメリット
買取りのメリット
買取りのメリットは、下取りと比べて高額査定になりやすい点です。
下取りではディーラーの価格表を基にマイナス査定を行いますが、買取りは業者が市場の相場をもとに査定を行うため、希少車や人気車種であれば、非常に高値で売れることもあります。
下取りとは違い、社外品パーツも査定対象となっているのも大きなメリットです。数万円~数十万円のプラス査定となることも珍しくありません。
トータルすると最終的な査定額は、下取りよりも10~30万円以上高くなる場合も多々あります。
買取りのデメリット
買取のデメリットは売却と購入が別々の店舗になるため、手続きに時間がかかることです。
時間を短縮して乗り換えの手間を省きたい方には向いていません。業者も非常に多いため、どこの業者に売れば高く売れるのかなど、比較に時間がかかることもあります。
下取りと買取はどっちがいいの?
下取り、買取りそれぞれにはメリットとデメリットがありますが、一概にどっちがいいとは言えません。
買い替えの手間を少なくしたい方は、ディーラーの下取りのがおすすめですが、新車購入額と下取り額を調整するなど、ディーラー側でいくらでも得に見せかけることができます。気付かないうちに、「安く売らされていた、高く買わされていた」という事態を避けたい方にはおすすめできません。
「下取りする車がないと新車の価格交渉ができないのでは?」と疑問に思う方もいらっしゃいますが、下取りする車が無くても価格交渉可能です。それを言うと下取りを利用しない方 全員が定価で車を購入していることになってしまいますので…。
車を高く売りたい方は買取りがおすすめですが、高く売れる買取業者を探すのが最大の手間です。この問題を解決するに、一括査定を利用すると簡単に高く買取ってくれるお店が見つかります。
一括査定を利用する際、査定依頼が多くなると電話がたくさん掛かってきて大変なので、5社程度にとどめておくのがよいです。5社でも高く買取ってくれるお店は充分に見つかります。
下取りと買取りで迷ったら
下取りと買取り。どちらを選ぶかは人それぞれですが、車の世界では購入と売却は分けて行うと損をしないと言われています。
買い替えの手間をかけたく無い方は下取り、車を少しでも高く売りたいなら買取りがおすすめです。ディーラーと買取業者に両方に査定してもらい比較するのも良いでしょう。
車を高く売るなら一括査定がおすすめ
車を高く売りたい方は、「ナビクル」の一括査定がおすすめです。一度に最大10社の車買取業者から査定してもらうことができます。
車を売るときは、ディーラー下取りよりも買取りの方が高く売れることがほとんどです。
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