離婚した場合、車をどうするかという問題がでてきます。基本的には、話し合いで決めるのですが、話し合いがうまくいかない場合は弁護士に相談するしかありません。
そうならないために、財産分与に関する基本的な知識を持っておきましょう。
車が共有財産か確認し財産分与するか決める
離婚をする際、出てくるのが「共有財産」という言葉です。家や家具、土地などは財産分与をするのが一般的ですが、車も分与の対象となります。
夫婦でお金を出し合って購入した車は、共有財産と見なします。配偶者がローンを支払っていたり、共同使用している場合も共有財産になる可能性があります。重要なのは購入時のお金の出所と、どの程度共有しているかです。
以下は、共有財産とみなされない場合です。
- 親に買ってもらったり、誰かから譲り受けた
- 結婚前に自分のお金で購入し、使用者・所有者が自分になっている車
これらは共有財産とみなされません。親が購入した車や譲り受けた車は、結婚生活と直接の関係がないため対象外となります。結婚前から所有している車は個人財産とみなされます。
所有者と使用者の名義が別々の場合は確認が必要です。例えば所有者が自分、使用者が配偶者などのケースです。仮に自分が所有者で、配偶者よりも車を使う機会が多いとしても、共有財産となる可能性があります。
自分がローンを支払っている場合でも、名義がディーラーや信託会社になっていると勝手には売れず、名義変更が必要です。
車の名義変更の仕方!ローン完済してもディーラーは連絡してこない!
共有財産の車の処分方法
まずは一括査定サービスなどで査定を受けましょう。いくらで売れるかわからないと話が進みません。いくらで売れるかわかったら、車購入時の負担金額の割合で売却額の分配を決定します。
例えば200万円で車を買い、自分が120万円、配偶者が80万円を負担していたとします。この場合、自分が購入金額の6割、配偶者が4割を負担していますよね。もし車を売ったらどうなるでしょうか?
- 100万円で売れた場合、自分は60万円、配偶者は40万円を受け取る
- 30万円なら自分は18万円、配偶者は12万円
このように、売却額に関わらず、得られる割合は購入時から決まっています。「100万円で売れたけど、使う機会は自分が多いから相手は10万円」とは簡単にいきません。片方の都合で分配割合を無視して決めることはできません。
「いくら出し合ったかなんて、細かいところ覚えてないよ…。」という方は、話し合いで決めるしかありません。財産分与は合意があればOKです。
査定額に納得がいかず、「そのまま乗り続けたい」という場合、所有者の名義が配偶者になっていれば、車検証と各種保険の名義変更が必要になります。
自分名義にしないと利用できませんので、話し合って決めてください。
ローンが残っていたら?残債額で対応が変わる
売りたい車のローンが残っている場合はどうすべきでしょうか?実はローンの残債も財産分与の対象になります。
査定後に想定されるパターンは2つ。
- 車の査定額がローンより多い
- 車の査定額がローンより少ない
例えばローンの残りが40万円だったとしましょう。
- 車の査定額が70万円なら、差し引き後の30万円を分配
- 車の査定額が30万円なら残債10万円を分配
車の査定額がローン残債を上回る場合、ローンを差し引いた残額を配偶者と分配します。万が一ローンのほうが多くなった場合は、残債を二人で分配することになります。
※仮に連帯保証人を設定しているなら、必ず解除してから手続きを行いましょう。後でトラブルになるおそれがあります。
最終的な対応は査定額によって異なりますが、査定を受けなければとるべき行動がわかりません。一括査定を利用すれば複数の業者から見積もりがもらえますので、簡単に正しい査定額を知ることができます。
車を高く売るなら一括査定がおすすめ
車を高く売りたい方は、「ナビクル」の一括査定がおすすめです。一度に最大10社の車買取業者から査定してもらうことができます。
車を売るときは、ディーラー下取りよりも買取りの方が高く売れることがほとんどです。
私がタントを査定したときは、一番高い業者と安い業者の差額が18万7,300円になり、査定サービスの中で一番の高値がつきました。ローンが残っている車、車検切れの車、廃車予定の車でも査定してもらえます。
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